2021-11-26

National Trust* Book of Scones ~Apricot Scones ~《43/50》

   ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland



さて、本日のスコーンは・・・

Apricot Scones

アプリコットスコーン




先週と同じく、ドライフルーツを使ったスコーンです。



材料はセルフレイジングフラワー、バター、砂糖、

ドライアプリコット、バニラ、卵、牛乳の7種類。




「春夏のおやつにぴったりな繊細な味わいのフルーティーなスコーン」




~感想~

先週のドライイチジクを使ったスコーンに引き続き、
今週のスコーンもドライアプリコットを使いました。
明るいビタミンカラーのアプリコットは確かに春夏のおやつにぴったりですが
ドライフルーツを使うので、一年中楽しめるスコーンだと思います。
そのままでも美味しかったですが、
クロテッドクリームとアプリコットジャム(追いアプリコット)を付けるとさらに美味しい!
こういうレシピを知っていると重宝しますね。
210℃で15分。








そして本日のナショナル・トラストは・・・

(画像はNational Trustよりお借りしました)



***


もしもナショナルトラストの中でも一見全くなんの魅力も感じないが、
実際行ってみると素晴らしい場所だった賞を作るとしたら、ここクラウズ・ヒルが優勝するだろう。
第一印象はあまりいいものではなかった。
まず忘れないでほしいのは、ナショナル・トラストの所有物について今話しているということだ。
お城であったり、大豪邸であったり、緑豊かな丘であったりが私の中でのナショナル・トラストのイメージだ。
しかし、実際のクラウズ・ヒルは窓のないただのあばら屋だ。
なぜナショナル・トラストが所有しているのか、私は疑問に思わざるを得なかった。

答えはアラビアのローレンスだった。
偉大なT.E.ローレンスはこのこじんまりとした所を1923年から亡くなる1935年までの間、隠居先としていたのだ。
彼は1888年にウェールズのトレマドックにて生まれた。
1915年には英国軍の諜報部隊員としてカイロに赴任した。
ここでの日々の中で彼はアラビアの専門家になり自分の経験を元に1922年に"The Seven Pillars of Wisdom"を出版した。

イギリスにもどってからは彼はクラウズ・ヒルと呼ばれる小さな木こり小屋を借り、
静かに執筆に専念し音楽を楽しめる環境を作った。
彼を求めてE.M.フォスターやトーマス・ハーディといった様々な著名人がこの地を訪れた。
彼はその後家を買い上げ、インドに滞在している間などは友人に小屋を貸し出したりしていた。
1929年に彼は再びクラウズ・ヒルに戻って来て1934年まで続くリフォーム工事を行った。
その結果が今私たちが見ることのできる姿だ。
その翌年にはバイクでツーリング中にサイクリストを避けようとして事故死してしまう。

クラウズ・ヒルの部屋たちはどこか矛盾に満ちている。
厳かな雰囲気を醸しつつなぜか居心地もとてもいいのだ。
私のここでのお気に入りは巨大な蓄音機だ。



***




ドライフルーツが美味しいスコーン










2021-11-22

全粒粉のブルーベリータルト《ティータイム》

 ルピシアティースクールでのクリスマスイベントですが、

ルピシアさんのメールマガジンで告知したところ

1時間で満席となってしまったそうです。


お申し込み下さった皆さま、ありがとうございます。

満席となってしまいお申し込みできなかった皆さま、申し訳ございません。

また是非何かの機会にお会いできればと思います。

久しぶりのイベント、楽しんで頂けるようただ今準備しておりますので

よろしくお願いいたします!


*****


先日のブルーベリータルトのティータイムの様子を少し。

11月なのに暖かい日で、まるで春のようでした。

ピンクピンクなティータイム。




タルトの中身はたっぷりのブルーベリー。

全粒粉の香ばしさとブルーベリーの甘さが食べやすいタルトでした。

生地を編み編みするのも楽しい作業ですね。




紅茶はFortnum&MasonのRose Pouchong。

甘い薔薇の香りが上品な紅茶です。

お菓子と一緒にいただいても香りが強すぎず邪魔にならないので

色々ある薔薇の紅茶の中でもお気に入りのものです。




アンティークの Gainsborough China のトリオで。

カップの内側にもお花の絵が描かれていて可愛いのです。




フルーツ多めのタルトは軽くていいですね。

おうち時間が多い昨今、食べ過ぎが悩みです。


タルトにお花を散らしてみたり…





今週も穏やかに過ごせますように…





2021-11-19

National Trust* Book of Scones ~Fig, Orange and Walnut Scones ~《42/50》

    ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland



さて、本日のスコーンは・・・

Fig, Orange and Walnut Scones

イチジクとオレンジとくるみのスコーン




ちょっとオレンジアイシングをかけすぎてしまいましたが…



写真もちょっとズレてしまいましたが…

材料はセルフレイジングフラワー、グラニュー糖、バター、オレンジ、

ドライイチジク、クルミ、牛乳、粉糖、オレンジジュースの9種類。




「アイシングの代わりにスコーンを割ってクリームチーズを挟んでみよう」

とありますが、アイシングにしちゃいました。




~感想~

美味しかったです!
焼きたてを食べてみて、個人的にアイシングの方が合うかなと思い
オレンジアイシングをかけて仕上げました。
ちょっと多めですが…それも良し。
ドライイチジクとオレンジの組み合わせがティータイムにぴったりなスコーンですね。
でもクリームチーズを挟んだ物も食べてみたいので、次はトライしてみたいと思います。
190℃で20分。







そして本日のナショナル・トラストは・・・

(画像はNational Trustよりお借りしました)




***

 

私的にここサットン・フーは修学旅行で行きたかったような場所だ。

ここの知名度は1939年に考古学者のバジル・ブラウンが巨大な木造船を掘り起こしたときに一気に世に広まった。

彼はそこの地主であったエディス・プリティに敷地内にある巨大な盛り土の中になにがあるかを調べてほしいと招待された。

1938年の発掘調査ではそこが埋葬地であったという証拠をいくつか発見したが、明らかにそのどれもが盗掘にあっていた。

翌年更なる発掘調査に来たバジルは鉄製の釘を見つけ、アングロサクソン頃の船が埋葬されていると推察された。

発掘が続くにつれ、彼は船のサイズ感に圧倒されていた。

 

驚くべきことにその船が安置されていた場所は盗賊被害を受けておらず

発掘チームは金銀財宝や硬貨、武器、革など大量のお宝に巡り合った。

発見されたものでおそらく最も有名なのは現在大英博物館にて展示されているthe Great Iron Helmetだろう。

ここの安置所はおそらく625年に亡くなったレドワルド王のものである。

 

サットン・フーはまだまだ驚きを隠していた。

1992年にはまた新たな発掘が行われ、青年と馬のための二つのお墓が見つかった。

現地にある博物館ではどういった経緯でそういった埋葬が行われたかなどが展示されており、

また発掘されたお宝なども見ることができる。

そのあとは実際の墓地の周りを自分の足で探索することができる。

私が子供でここを友達と訪れたらどうしただろうと考えてみると、

きっとまだ見ぬ冒険に憧れて好き勝手立ち入り禁止を無視してはしゃぎまわっただろうから、

修学旅行でここには来ないで正解だったかもしれない。



***






甘くて美味しいスコーン






2021-11-18

【イベントのお知らせ】ルピシアティースクールでクリスマスイベントを開催します!

長らくお休みさせて頂いておりました。


来年から少しずつレッスンを再開しようと思っておりましたが

ルピシアさんから素敵なイベントのお声掛けをいただきまして

クリスマスイベントをさせて頂くことになりました!


❄満席となりました❄



~~❄❄❄❄❄~~


オンライン・視聴型講座

【季節限定イベント】英国菓子と紅茶で楽しむクリスマス



講座内容
英国菓子研究家で、「イギリス菓子教室Heart of England 」主宰の宮崎美絵先生をお迎えして、おうちにいながらイギリスのクリスマスを楽しんでいただける講座です。
英国菓子3種をクリスマスらしいパッケージで、このレッスンの為に特別に作っていただきました。
なかでも有名百貨店催事・英国展でも人気の高かった、カップにかけられる"ぶらさがりジンジャーブレッドマン”はレシピ付き。
当日デモンストレーションも行います。プレゼントにもピッタリのかわいらしさです。
また講座では、お送りしたお菓子とクリスマスティーでティータイムを楽しみながら、英国ならではのクリスマスのお話もたっぷりとお話しいただきます。
今年は英国式でクリスマスを迎えてみませんか?
講座情報
5,500円/90分 キット付き
<キット内容>
英国菓子3種、オレンジポマンダー(紅茶)クリスマス限定缶入り40g、
ぶらさがりジンジャーブレッドマン・モルドシロップのレシピ付き


お申し込みはコチラから →  https://coubic.com/tstokyo/702929


~~❄❄❄❄❄~~





昨年の伊勢丹英国展でご好評でした「ぶらさがりジンジャーブレッドマン」を

デモンストレーションでご紹介します。

上手にぶらさがるための作り方のコツなどもお伝えしたいと思います。

ジンジャーマンの型もレシピに載せますね。

デモンストレーションではモルドシロップの作り方もご紹介。

モルドワインやモルドティーなど色々アレンジ出来るモルドシロップ、これからの季節にぴったりです。

そして英国菓子とルピシアのクリスマス限定缶入り紅茶のプレゼント付き!

とっても豪華でお得な内容です。


オンラインですが久しぶりのレッスンにわくわくドキドキ。

皆様にお会いできることを楽しみにしております!




2021-11-15

全粒粉のブルーベリータルト《コラージュ》

 夏に摘んで冷凍していたブルーベリーでタルトを焼きました。




全粒粉のタルト生地を編んで




薄紫のアスターと一緒に。




オーブンで焼いていると




芳ばしい香りが部屋いっぱいに広がり




心もお腹も満たされた午後となりました。

今週も心穏やかに過ごせますように…


#お菓子とお花と


2021-11-12

National Trust* Book of Scones ~Blackberry and Apple Scones ~《41/50》

   ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland



さて、本日のスコーンは・・・

Blackberry and Apple Scones 

ブラックベリーとリンゴのスコーン




クッキングアップルのブラムリーを使いました。




材料はセルフレイジングフラワー、ブラウンシュガー、シナモン、

バター、リンゴ、牛乳、卵、ブラックベリーの8種類。




「自然の恵みを最大限感じる味わい深いスコーン」




~感想~

ブラックベリーの甘酸っぱさにブラムリーの酸味が合わさって
なんとも野性味あふれるスコーンでした。
フレッシュのフルーツを使うと生地をまとめる時、
水分が出てまとめにくいかもしれません。
手早くまとめる事と、
その他の水分は気持ち少な目にして
ベタベタの生地にならないように注意しましょう。
190℃で23分。





そして本日のナショナル・トラストは・・・


(画像はNational Trustよりお借りしました)



***
 

元々ダンハム・マシーにあった家は1600年にサー・ジョージ・ブースによって建てられた。

ブース家はピューリタン革命に大きく政治的に関わっており、右翼を貫いた一族だ。

彼の曽孫に当たるヘンリーはウィリアム3世によりワリングトンの第一侯爵となるが、

これが裏目に出て晩年には借金に塗れることとなった。

彼の息子ジョージは裕福な家系の相続人となる女性と不幸な結婚をするが、

この婚姻のおかげでダンハム・マシーは現代にも残っている。

彼はダンハムを珍しいことに娘のレディ・マリー・ブースに譲り、彼女はスタンフォードの第4侯爵と結婚した。

彼女らの息子、ジョージ・ハリー・グレイはスタンフォードとワリングトンの第5侯爵となった。

 

7侯爵はなかなかに個性的な人だった。

彼は最初に清掃員の娘のべシーと結婚し、その後はサーカスの団員のキャサリン・クックと結婚した。

キャサリンは地元の人から拒絶されてしまったため、グレイ家はそこから50年ダンハムを去ることとなる。

9侯爵に当たるウィリアム・グレイは1905年にダンハムに再び戻る決断をした。

彼は敷地内の再建に乗り出したが1910年に急死し13歳の息子ロジャーを1人残すことになってしまう。

ロジャーはダンハムの再建作業を続けたが、

家庭を持つことはせず1976年に3,000エーカーにも及ぶ土地をそのままナショナル・トラストに譲った。

 

この家の最も驚かされる逸話は第一次世界大戦中での使われ方だ。

1917年にグレイ家はここを負傷兵たちのための補助病院として開放したのだ。

ここはマンチェスターにも程よい近さで、

当時三人(レディ・スタンフォード、第10侯爵のロジャー、とその妹レディ・ジェーン)しか住んでいなかったため

ちょうど良い場所とされたのだ。

レディ・スタンフォードが病院の現場指揮となり、レディ・ジェーンは看護師として働いた

各部屋は病室に改造され階段の麓には手術場が設けられた。

今私たちがみることのできるダンハム・マシーからは想像もできないような光景であったのだろう。



***





味わい深いスコーン





余談ですが…
ブラムリーに合わせてグリーンのスージークーパーでティータイムをと思ったのですが、
カップを落としてしまいました涙。





悲しい…






2021-11-10

小布施の栗で和栗モンブラン

 11月に入っても暖かい日が続いていますが

少しずつ秋を感じるようになってきましたね。

お散歩をしていても街路樹が色づき

落ち葉を踏みしめるカサカサとした感触を楽しんでいます。


イギリス好きの人にとって小布施といえばブラムリーですが

栗の産地としても有名ですね。

その小布施の立派な栗を取り寄せ、美味しい秋を満喫しました。



和栗のモンブラン。

茹で栗をマロンクリームにし、

渋皮煮を中にも外にもトッピング。




渋皮煮は時間と手間がかかりますが、

あの美味しい味!を想って黙々と作りました。



ちなみにイギリスで栗は chestnut (チェスナット)!

あまりお菓子では見かけなく、どちらかというとお料理に使われています。

お肉と合わせてパイにしたり、スープににしたり。

もちろんスーパーに行けばマロンペーストの缶詰は売っていますが…。

モンブラン( mont blanc )もフランス語ですものね。


どちらにしろ、小布施の栗は美味しい栗でした。


今日も穏やかな1日となりますように。


#お菓子とお花と



2021-11-05

National Trust* Book of Scones ~Peach ,Vanilla ,and Poppy Seed Scones ~《40/50》

  ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland



さて、本日のスコーンは・・・

Peach ,Vanilla ,and Poppy Seed Scones

桃とバニラとポピーシードのスコーン




40番目に戻りました。



材料は小麦粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖、

バター、桃、ポピーシード、バニラ、卵、牛乳の9種類。




「夏が来た!お天気が良くなくても心配しないで。

フレッシュな桃の代わりに缶詰の桃でも大丈夫!」




~感想~

すっかり秋ですが、夏の果物である桃を使ったスコーンです。
(桃がある間に作ってみました)
フレッシュの果物を使うスコーンは水分量が難しいのですね。
日本の桃は大きいので、桃は2個にしました。
桃の香りと甘さが上品なスコーンでした。
クロテッドクリームとアプリコットジャムを付けても美味しかったですが
個人的には何もつけない方が桃の香りを楽しめるかなと思いました。
190℃で25分。




上品な桃のスコーンのティータイムに合わせて、

可愛らしいお花も一緒に。




友人の kokamohi さんからの贈り物のお花のアレンジメントは

幸運のモチーフのテントウムシ付き✨

茅ヶ崎でフラワーアーティストとして活躍している Puamana  さんの作品です。

2人ともとてもパワフルでアグレッシブで元気をくれる頼もしい友人です。

いつもありがとう!




そして、今回のナショナルトラストは

(画像はNational Trust からお借りしました)





***

グレイズ・コートへ向かう前に事前調査をしていたところ、
そこには世にも珍しいチューダー朝時代のドンキー・ホイールがあるとのこと。
実際の所私はドンキー・ホイールが何なのか全くわからなかった。
500歳のロバが何かのタイヤにでも括りつけられているのを想像していた。

グレイズ・コートはこじんまりとした素晴らしい場所だ。
16世紀に建設され、1937年にサー・フェリックスとレディ・エリザベス・ブランナーに買われ一家の住処となった。
ご婦人は2003年に亡くなり、家はその当時のままで展示されている。
彼女はサー・ヘンリー・アイビングの孫娘であり、また"Keep Britain Tidy"グループの創設者だ。
グレイズ・コートには中世の城の名残として壁で覆われた庭園や当時建てられた塔などが残っている。

私にとっては間違いなくドンキー・ホイールが一番の見どころだった。
壁に飾ってあった写真が私にこの装置が何をするのかをぱっとイメージさせてくれた。
簡単に言うとロバ用のハムスターの回し車だ。
ただ、ハムスターのは井戸から水を汲むための動力源にはされていないが。
(ただロバはハムスターと違って明け方からカラカラ音を立てて睡眠の邪魔をしたりはしないが)

ここのドンキー・ホイールはチューダー時代から1914年までずっと稼働していた。
ロバはくみ上げたバケツが一番上まで来ると聞こえる音を合図に反対まわりをはじめ、
次のバケツが汲み上げられる仕組みになっている。
なんて素晴らしい!!

***





上品なお味のスコーン




前回は10/29(金)~`Pumpkin Pie' Scones ~《49/50》

次回は11/12(金)~Blackberry and Apple Scones ~《41/50》




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