2021-05-28

National Trust* Book of Scones ~Triple Chocolate Scones~《18/50》

 ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland



さて、本日のスコーンは・・・

(18)Triple Chocolate Scones

~トリプルチョコレートスコーン~




ココアパウダーとホワイトチョコレートとミルクチョコレートのトリプルチョコレート。

生地にもトップにもチョコレートたっぷりのスコーンです。




材料はセルフレイジングフラワー、ココアパウダー、ベーキングパウダー、ブラウンシュガー、

バター、ホワイトチョコレート、ミルクチョコレート、卵、バニラ、牛乳の10種類。




「チョコレートは一年中楽しまれていますが、このスコーンは特にイースターの時期にぴったり」




~感想~
ここ最近のチョコレートスコーンの中でもかなりのチョコレート度高めのスコーン。
チョコレートのスコーンといっても色々なバリエーションがありますね。
チョコ好きなひとにはたまらないスコーンだと思います。
私もとても気に入りました。
トップのホワイトチョコレートとミルクチョコレートは
小さなコルネに入れて絞りましたが、スプーンでとろりとかけても良いですね。
190℃で20分。






そして、今回のナショナルトラストプロパティーは


(画像はNational Trust からお借りしました)



***

まず初めにフィンチ・ファウンドリについて皆さんに伝えるべきは、ここが鋳造場ではなく鍛造場であるということであろう。

実際にここを訪れるまでは両者の違いは全く分からなかったが、今は分かる。

鋳造場は溶けた鉄を型に流し込んで製品を成形するのに対し、鍛造場は熱した鉄を叩き上げることで製品の形状に成形する。

 

フィンチ・ファウンドリ自体は1814年から稼働している施設だが、

このエリアでは700年ほど前から水車の動力を利用した産業が行われていた。

デヴォン製糸場が倒産したのを機に水車を利用した鍛造場がフィンチ家の管理の元、立ち上げられた。

彼らは大量の刃物等を作った。

コーニッシュフックやデヴォンポテトチョッパーなどユニークなデザインのものが作られた。

さらにはタイヤのパーツなど多岐にわたる商品を作製していた。

ピーク時には1400種類もの製品を作り上げていたというから驚きだ。

フィンチ・ファウンドリは1960年に建物が倒壊するまで稼働しつづけた。

 

もちろん、ここで作られたツールは全て販売を目的としているため営業ルートも必要であった。

1822年にはウィリアム・フィンチの妻、スザンナを乗せる馬車がなかったのだが、

彼女は商品を隣町に売りに行くために、身重の状態で重い商品を運びながら30キロの道を歩いた。

彼女が帰ってきた時には商品は全て売り捌いており、また赤ちゃんも産まれて帰ってきた。

 

不思議なことにフィンチ・ファウンドリは19世紀中は子供達を乾かす場所として近所の人たちから愛用されていた。

遊びまわってずぶ濡れになった子がいたりすると、フィンチ家にその子を行かせ、

鋳造場の熱で乾かしてあげてください、とのメモを持たせていた。



***



楽しそうなところですね。

こういうアンティークなツール、とても惹かれます。





チョコレートづくしのスコーン








2021-05-21

National Trust* Book of Scones ~Chocolate Orange Scones~《17/50》

  ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland



さて、本日のスコーンは・・・

(17)Chocolate Orange Scones

~チョコレートとオレンジのスコーン~




イギリスで愛されているTerry's のチョコレートを使ったスコーン。




オレンジの包装紙に包まれたチョコレートが




包みを開けるとオレンジのようなチョコレートが!




オレンジの、ひと房ひと房、が再現されています。




このお菓子を見ると思い出すことがあります。

息子が学校のチェスクラブに入っていた時、チェスの大会に出場したことがありました。

1つ上の学年の男の子2人と息子の3人で出場したのですが

引率の先生はおらず、3組の親子だけで大会に行きました。

チェスは頭を使うので、子供たちは1試合終わるたびにグラウンドに出て体を動かすのですが、

試合→グラウンド→試合→グラウンド→試合→グラウンド→・・・

1日中、エンドレス・・・。

親はただただずーーーっと待っているだけ。

チェスをしている教室もドアが閉められているので試合の様子も見ることも出来ず、

広いグラウンドで遊んでいる時も走り回っているので、なかなか見つけられず。

その時、一緒に行ったイギリス人ママに「美味しいのよ~」と教えてもらったのがこのお菓子でした。

息子も大好きだったこのチョコレート菓子を見ると、長かったチェスの大会の1日を思い出します。

日本でもカルディで購入できますよ。




材料はセルフレイジングフラワー、グラニュー糖、バター、

Terry's のチョコレートオレンジ、オレンジの皮、卵、牛乳の7種類。




「伝統的なスコーンに一風変わったアレンジを加えたもの」



~感想~

オレンジの皮を加えているのもありますが、オレンジ香るチョコレートオレンジ味で美味しい!

まずは、そのまま頂きましたが美味しい!

そしてバターとマーマーレードも付けて頂きましたが、これも美味しい!

今週で3種類目のチョコレートのスコーンですが、どれも美味しいですね。

個人的にはもっとチョコレートオレンジを入れても良いかも。

190℃で17分。




そして、今回のナショナルトラストプロパティーは

Goddards House & Gardens (North Yorkshire)


(画像はNational Trust からお借りしました)


***


もしナショナルトラストが許してくれるのであれば私は明日にでもゴッダードの邸宅に移住したい。

この建物は1920年頃にヨークシャーで活躍した建築家ウォルター・ブライアリィによって建てられ、

実際に家族で住みたくなるような作りになっているのだ。

ここでの観光を何よりも素敵な時間に変えているのが、実際に展示されている椅子に腰掛けたり、

プレイルームにある遊具で実際に遊んだり、と、まるで実際にそこで生活しているかのような体験が出来るのです。

さらにナショナルトラストの所有物で私は初めての体験だったのだが、2ポンドでシェリーワインを頂けるのだ。

 

ゴッダード邸は、かの天才ノエル・ゴッダード・テリーの生家で、彼の偉大な発明として”Terry’s Chocolate Orange”がある。

話は全ては1767年にロバート・ベリーがグミの生産を主とするお菓子屋さんを始めたところから始まる。

彼の姪が科学者のジョセフ・テリーと結婚し、その旦那が徐々にロバートの事業に参加するようになり、

最終的には会社を継ぎ”Terry’s of York”と改名、そしてチョコレートの生産を始めた。

 

中庭を訪れるとギリギリ昔のチョコレート工場を一瞥することができる。

2005年にクラフトがテリーズ社を継いで生産拠点を海外に移したことが原因で工場は閉鎖された。

この中庭にはテーブルや椅子がそこら中に転がっていて、自分がそこで生活する妄想を助長してくる。

妄想に耽ている間はチョコレートオレンジの対抗商品を考えてみてはどうか。

私はチョコレートアップルを思いついたが、聞くところによるとすでに過去に商品化されていたらしい。

再生産はされないのか…。


***




Terry’s なスコーン





次回は5/28(金)~Triple Chocolate Scones~《18/50》の予定






2021-05-14

National Trust* Book of Scones ~Chocolate and Hazelnut Scones~《16/50》

 ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland



さて、本日のスコーンは・・・

(16)Chocolate and Hazelnut Scones


~チョコレートとヘーゼルナッツのスコーン~




先週のスコーンとはまた少し違うチョコレートのスコーン。

生地の中にも外にもチョコレートとヘーゼルナッツたっぷり。




材料はセルフレイジングフラワー、グラニュー糖、バター、チョコチップ、

ヘーゼルナッツ、牛乳、粉糖、ココアの8種類。




「チョコレートとナッツがちりばめられたこのスコーンはそれだけでも十分美味しいけれど、

ホイップクリームと一緒も試してみて!」




~感想~

ヘーゼルナッツの香ばしさとチョコレートがよく合うスコーン。

直径7㎝の大きなスコーンですが、ペロッと頂きました。

泡立てた生クリームを付けるのも合いますね。

卵が入らない生地ですが、粉の風味が感じられ美味しかったです。

190℃で23分。




そして、今回のナショナルトラストプロパティーは

Acorn Bank (Cumbria)


(画像はNational Trust からお借りしました)


***


ペンリスの近くにあるここエイコーン・バンクのツアーガイドは、

普段あまりナショナルトラストのツアーを利用しない僕から見ても素晴らしいものであった。

13世紀、ここは旅人にとっての安全地帯になるように、とテンプル騎士団所有の場所であった。

1543年には地元のダルストン家にの手に譲り受け取られ、ドロシー・ウナ・ラトクリフと

夫のキャプテン・ノエル・マクログレゴー・フィリップスが譲り受ける1930年代までは彼らの子孫へと残された。

そして1950年ごろにナショナルトラストに寄贈された。

その後彼女らは地域一帯の雇用を守ったとして一部の家庭ではおおいに尊敬された。

 

ドロシーという名前の響きはまるでなにかのキャラクターかのようだ。

屋敷をナショナルトラストに譲るための交渉をジェームズ・リー・ミネが行っていた時、ある時彼は日記を置き忘れてしまう。

中にはドロシー達夫婦の悪口などが記されていた。

これには少しムッと来たドロシーは、なにか仕返ししてやろうと思い、取り外せる家具を全て取り払った状態で受け渡した。

そのため、今現在の展示でも家具がなんだか足りていないように見える。

 

受付のお姉さんが興奮気味に池にイモリがいることを教えてくれた。

私は別段動物のエキスパートというわけではないので見かけても何も気付かないだろうと思っていた。

しかし、ちょっとウロウロしてみると目を見張る光景があった。

大量のイモリがいたのだ。

ここエイコーン・バンクを訪れて、私は初めて木々に妖精の為のミニチュアの家を飾る理由が分かった気がする。

家具も一式ミニチュアで揃っているのを子供が見かけたら、確実に誰もが興奮すると思う。

なんせもう40代の私でも結構テンションが上がったから。



***




甘いチョコレートなスコーン





前回は5/7(金)~Chocolate and Marshmallow Scones~《15/50》
次回は5/21(金)~Chocolate Orange Scones~《17/50》





2021-05-07

National Trust* Book of Scones ~Chocolate and Marshmallow Scones~《15/50》

  ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland



さて、本日のスコーンは・・・

(15)Chocolate and Marshmallow Scones

~チョコレートとマシュマロのスコーン~




今週からチョコレートのスコーンが続きます。




材料はセルフレイジングフラワー、ココアパウダー、ベイキングパウダー、

ブラウンシュガー、バター、ミルクチョコレート、ミニマシュマロ、卵、牛乳の9種類。




「マグカップいっぱいのホットチョコレートと一緒に楽しんで!冬のお散歩で冷えた体を温めるのに最高の方法。」




~感想~
ココア味の中にチョコレートとマシュマロの甘さが美味しいスコーンでした。
紅茶と一緒に頂きましたが、ホットチョコレートと一緒も良いかもしれませんね。
チョコスプレッドも添えてともありますが、これもアリかも(笑)。
十分甘いスコーンでしたが、もっともっと甘さを追加しても美味しいと思いました。
スコーンの上に乗せたマシュマロは、焼き上がり直前に乗せ、焼き過ぎないようにしましょう。
190℃で22分




そして、今回のナショナルトラストプロパティーは

Ickworth(Suffolk)


(画像はNational Trust からお借りしました)



***


 

イックワースを訪れた人はみな感嘆する。

中央に円形の塔が建っており両側に大きく伸びた羽根のような建物がある。

まるで美術館かのような見た目をしているが、これが実際に設計者が狙ったことだった。

元はアール・ビショップとして知られるフレドリック・ハービー(二つの爵位をそれぞれブリストルとデリーで持っている)

自身の美術品のコレクションを展示するために作ったが、コレクション自体はナポレオンに没収されてしまった。

敷地内全て荘厳な雰囲気で各部屋は巨大だが、今現在は東側の建物はおしゃれなイックワース・ホテルとなっている。

 

イックワースの何がすごいかと言われると、そのドロドロした人間関係の歴史にある。

ハービー家が15世紀頃にここを所有していたわけだが、彼らは議会への影響力も大きかった傍ら、

スキャンダルを引き寄せる磁石でもあった。

 

実際に何人かの例をみてみよう。

初代ハービー郷とその第二夫人の間に生まれたジョンはモリー・レペルとの結婚生活の間、

ウェールズの王子と愛人を共有し、さらには別の男性とも10年単位の関係を持っていた。

 

その息子であるオーガスタス・ハービーはイギリスのカサノバとして知られている。

彼の攻略対象には王女、貴婦人、女優、歌手、ダンサー、そしてさらには尼さんにまで及ぶ。

彼はこっそりエリザベス・チャドレーと結婚したが、その後キングストンの領主と二重結婚を行い大炎上した。

 

イックワースの改築を行ったハービー郷の娘であるエリザベス・ハービー・フォスター・キャベンディッシュは

デボンシャーの領主夫妻と25年間ほど3人で同棲を楽しみ、夫人が1806年に亡くなったあとには領主と結婚した。

 

戦争を目前とし、豪華なこの家のスキャンダラスな歴史は幕を閉じるが、今現在でも非常に楽しめる場所だ。


***


なんだかすごい内容ですね汗




甘々なスコーン




前回は4/30(金)~Wet Nelly Scones~《14/50》
次回は5/14(金)~Chocolate and Hazelnut Scones~《16/50》



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