2021-03-19

National Trust* Book of Scones ~Ulster Scones~《9/50》

ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland




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さて、本日のスコーンは・・・

(9)Ulster Scones

~アルスタースコーン~




Ulster アルスターとはアイルランド北東部の地方の名前。




材料は全粒粉、強力粉、重曹、砂糖、有塩バター、

ドレンチェリー、バターミルク、卵、牛乳、の9種類。


レシピではドレンチェリーでもサルタナレーズンでもどちらでも構わないとありましたので、

今回はドレンチェリーを使ってみました。




「アルスターのパン屋さんではスコーンもティーブレッドもソーダブレッドも
異なった形、異なったサイズで、イギリスのその他の地域では目にすることはありません」

という事で、私も三角にカット。




今、この記事を書いていて気が付いたのですが、

私、重曹じゃなくてベーキングパウダーを使ってました!

だからこんなにも色白なスコーンになってしまったのかもしれません💦

皆さんは重曹を使ってみて下さいね。




そしてバターミルク。

バターを製造する際、牛乳からバターにならなかった液体をバターミルクと言います。

私はこの濃縮タイプのバターミルクを使いましたが、

お手軽には、牛乳1:ヨーグルト3で合わせたものを代用しても良いですね。





~感想~
全粒粉の深い味わいとバターミルクのリッチでクリーミーさ、
そこにドレンチェリーの甘さが加わり、楽しい食感でした。
個人的にはナイフでカットする形よりも
丸い抜き型のオーソドックスな形が好みなので、次回は丸型で成形したいと思います。
寒さの厳しいアイルランドで食べられているのね…と
懐かしい記憶を呼び起こし、ひとりのティータイムを楽しみました。
220℃で17分。
サルタナでも作ってみたいと思います。




ひとりのティータイムを彩ってくれるのは

こんな「tea for one」のおひとり様用ティーポット&ティーカップ。

ヴィクトリア&アルバート美術館のセットです。





そして、今回のナショナルトラストプロパティーは


(画像はNational Trust からお借りしました)

***

ナショナル・トラストの所有物の中で唯一スコーンに見えるのが

ここ、ジャイアンツ・コーズウェイです(残念ながら、私が最初にこの説を提唱した)

 

コーズウェイに纏わる最も有名な巨人の逸話としてはフィン・マックールの話がある。

彼は北アイルランド岸に住んでいたのだが、

スコットランドにいるライバルのベナンドナと戦うためにそこまでの橋を架けた。

 

フィンがスコットランドに渡った後しばらくしてベナンドナを見つけたが、

思っていた以上の彼の巨体に怖気付き、妻のウーナの所まで逃げ帰り失敗を犯してしまったことを伝えた。

妻は急いでフィンを赤ちゃんの格好に着替えさせ、ふたりの息子オイシンの揺り籠に隠した。

その瞬間にベナンドナはフィンたちの家に戦いを求めて怒鳴り込んできた。

 

ウーナはベナンドナに旦那は間もなく帰ってくることを伝えた。

徐々にベナンドナがイライラしてきた時にウーナはふたりの赤ちゃんをベナンドナに紹介した。

赤ちゃんを一瞥したベナンドナは、赤ちゃんの大きさから父であるフィンの巨躯を想像し恐れ慄いた。

すぐに帰路についたベナンドナはフィンが追ってこないようにコーズウェイをぼろぼろにした。

 

他にもたくさんの小話がある。

愛しの人たちに会いに行くためにフィンが道を作ったり、

大急ぎで帰宅するために巨大なラクダを乗りこなしたり、といった話が残っている。

これらの話は1700年ごろのツアーガイドの台本の一部としても残っている。

 

コーズウェイに残っている物だけでも十分にいろいろ面白い話がある。

自然の岩壁にある玉座は願い事が叶う椅子として有名だ。

アルゼンチンのユーズチームのメンバーが全員この椅子に腰かけたところ、

見事ミルク・カップで優勝を果たしたとされる実話が残っている。

他にも巨人のブーツ、巨人のうちわなどなど盛りだくさんだ。


***

ジャイアンツコーズウェイは、行きたいと思いながら行けなかった場所です。

この変わった六角形の石?岩?で出来た海岸線は、日本のどこかにもあると聞いたことが有ります。

いつか行ってみたいですね。




荒々しいジャイアンツコーズウェイとは打って変わって

ラブリーなアルスタースコーン。




三角なスコーン











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