ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!
~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~
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National Trust
Book of Scones
50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History
Sarah Clelland
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さて、本日のスコーンは・・・
(9)Ulster Scones
~アルスタースコーン~
ナショナル・トラストの所有物の中で唯一スコーンに見えるのが
ここ、ジャイアンツ・コーズウェイです(残念ながら、私が最初にこの説を提唱した)。
コーズウェイに纏わる最も有名な巨人の逸話としてはフィン・マックールの話がある。
彼は北アイルランド岸に住んでいたのだが、
スコットランドにいるライバルのベナンドナと戦うためにそこまでの橋を架けた。
フィンがスコットランドに渡った後しばらくしてベナンドナを見つけたが、
思っていた以上の彼の巨体に怖気付き、妻のウーナの所まで逃げ帰り失敗を犯してしまったことを伝えた。
妻は急いでフィンを赤ちゃんの格好に着替えさせ、ふたりの息子オイシンの揺り籠に隠した。
その瞬間にベナンドナはフィンたちの家に戦いを求めて怒鳴り込んできた。
ウーナはベナンドナに旦那は間もなく帰ってくることを伝えた。
徐々にベナンドナがイライラしてきた時にウーナはふたりの赤ちゃんをベナンドナに紹介した。
赤ちゃんを一瞥したベナンドナは、赤ちゃんの大きさから父であるフィンの巨躯を想像し恐れ慄いた。
すぐに帰路についたベナンドナはフィンが追ってこないようにコーズウェイをぼろぼろにした。
他にもたくさんの小話がある。
愛しの人たちに会いに行くためにフィンが道を作ったり、
大急ぎで帰宅するために巨大なラクダを乗りこなしたり、といった話が残っている。
これらの話は1700年ごろのツアーガイドの台本の一部としても残っている。
コーズウェイに残っている物だけでも十分にいろいろ面白い話がある。
自然の岩壁にある玉座は願い事が叶う椅子として有名だ。
アルゼンチンのユーズチームのメンバーが全員この椅子に腰かけたところ、
見事ミルク・カップで優勝を果たしたとされる実話が残っている。
他にも巨人のブーツ、巨人のうちわなどなど盛りだくさんだ。