2021-03-26

National Trust* Book of Scones ~Maple and Walnut Scones~《10/50》

 ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

***************

National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland




***************


さて、本日のスコーンは・・・

(10)Maple and Walnut Scones

~メープル&ウォールナッツスコーン~




材料はセルフレイジングフラワー、グラニュー糖、バター、

ウォールナッツ、牛乳、メープルシロップ、粉糖の7種類。




「メープルとクルミは、パンやケーキ、ファッジなどでも見られる伝統的な組み合わせ。もちろんスコーンでも!」




ここ最近のスコーン、使う粉類の量が多いですね。

巨大サイズです。

焼きあがったスコーンにメープル風味のアイシングをたっぷり。




そのまま何もつけずに頂きましたが、優しい甘さとクルミの食感がホッとします。

~感想~
まずアイシングをかける前の状態の焼きたてを一口頂きましたが、美味しい~。
でも、メープル風味のアイシングをかけ、再度軽く温め直したら、さらに美味しい~!
安定の組み合わせでソフトな食感も食べやすいスコーンでした。
190℃で27分
また作りたいスコーンになりました。





そして、今回のナショナルトラストプロパティーは


(画像はNational Trust からお借りしました)
 
***

歴史上の職人の中でトーマス・チッペンデール以上に名前をバカにされた人はいただろうか。

彼は1718年に生まれ、タンス職人としてその名は全国に広まった。

しかし、20世紀に入るとその知名度が仇となり名前で弄ばれるようになる。

1943年にウォルト・ディズニーが2匹のイライラするリスのキャラクター、チップとデール(Chip ‘n’ Dale)を創り、名前が似ていることからしばしばトーマスの名前はバカにされる。

続いて、チッペンデールズという男性ストリップグループが1979年に結成された。

この名前の由来は彼らが活動を始めたナイトクラブの家具が主にトーマスが作製した物であったからである。

 

チッペンデールはその生涯で26軒の邸宅のデザインに携わっていたが、ここノステルの豪邸もその中の一つである。

世界中にはおよそ700ほどの彼の作製した家具があると言われているが、驚くことにそのうちの120個はここに置かれている。

元の建物は12世紀に聖オズワルド郷に贈呈された物であった。

修道院などの組織的な解体に伴いここの土地も売りに出され、さまざまな持ち主を経て1654年にウィン家のものになった。

準男爵であったオズワルド郷の血脈のウィン家は現在でも続いている名家であり、ノステル邸をナショナル・トラストに1953年に譲渡した。

 

1722年にサー・ローランド・ウィンが跡を継ぎ、その際に邸宅を新しく建立することにした。

非常に長い建設期間を経て出来上がったこの豪邸が、今現在私たちが見ることのできる物である。

サー・ローランドに仕えていたジェームズ・ペインが当初は監督し建設作業に当たっていたが、当主が変わった時に雰囲気を変えたいと現場監督をロバート・アダムに引き継がせた。

ロバートがチッペンデールに家具の製作を依頼し天蓋やカーテン、カーペットなどまで幅広い装飾を一任した。

チッペンデールがどう思うかはわからないが、あるガイドさんは彼のことを現代のローレンス・スルーレン・ボーウェン(日本でいう大改造劇的ビフォーアフターの匠)と例えている。


***

偉大な匠なのに、名前で苦労をするなんて・・・。

ナショナルトラストの立派な建物には素晴らしいアンティーク家具が多く保存されています。

丁寧に使われ、大切に保存されて今に受け継がれているのですね。

こちらも昔から愛されているクラシカルな組み合わせのスコーン。




巨大なスコーン




次回は4/2(金)~Hot Cross Scones~《50/50》



 






Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...