ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!
~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~
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National Trust
Book of Scones
50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History
Sarah Clelland
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さて、本日のスコーンは・・・
(50)Hot Cross Scones
~ホットクロススコーン~
え???
本来ですと
(11)Wholemeal Fruit Scones~ホールミール・フルーツスコーン~
なのですが、今週はイースターですものね。
それに年末の最後の最後にホットクロススコーンというのもね・・・
ということで、ちょっと勝手に順番変えてしまいました。
ご了承下さいませ。
800年でなんと違いが生まれることか。
今日、私はモッティスフォントのスコーンを食しに行くべく旅に出る。
1214年に行っていれば私は洗礼士の聖ヨハネの洗礼を受けていたかもしれない。
まぁ、あんまり魅力的でないことは私も認める。
中世では、聖ヨハネはヨーロッパ中で洗礼をして回っていた。
当時、モッティスフォントはサリスバリーとウィンチェスターの中間地点に位置していることから
多くの修行僧たちがここを通っていた為、聖遺物は多くの人の目に留まっていたであろう。
しかしながら、この聖遺物はモッティスフォントを二つの大災害から守ってくれることはなかった。
一つ目は1349年にモッティスフォントを襲った黒の死、
二つ目はヘンリー8世が1536年に修道院を解体し、ここを友人のウィリアム・サンディーズにあげたことだ。
サンディーズはとても珍しいことをした。
彼はもともとあった建造物の周りに新しい家を建てたのだ。
モッティスフォントでは起こらなかったが、多くの街並みは壊されていた。
今現在確認できる中世な感じは、豪邸の基礎に見られる中世的要素のみである。
家の中自体のところどころに中世が見えるが、多くは現代風の内装になっている。
サンディーズのあと、モッティスフォントはミル・バーカー家に所有され、
その後はギルバートとモード・ラッセル夫妻のものとなった。
夫妻は豪邸を芸術家が寛げる田舎の邸宅に改装し、ここにはイアン・フレミングなどの著名人が泊まった。
ここには多くの可愛らしい小話が伝承されている。
例えば、ギルバート・ラッセルの肖像画は、ナショナル・トラストが古本屋の売り上げを用いて購入した、等である。
モッティスフォントは非常におしゃれな空間として出来上がっている。
庭や、邸宅を囲む景色はとても広大で、客間でゆったりとドライ・マルティーニを嗜みながら
夕食かアフタヌーンティーを待つのはとても贅沢な時間だ。