ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!
~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~
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National Trust
Book of Scones
50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History
Sarah Clelland
さて、本日のスコーンは・・・
(14)Wet Nelly Scones
~ウェットネリースコーン~
ナショナルトラストの所有地の多くはおしゃれな小川や池が敷地内にある。
ここスピーク・ヒル内にはマーシー川が流れている。
そこに川があることはもともと知っていたが、いざ目の当たりににすると二度見してしまった。
エントランスを抜けるとすぐ目の前に巨大な川があるのだ。
対岸にはエルズミア・ポートの船着場ある。
スピーク・ホールは1500年頃に骨組みがチューダー式の角材を用いて作られている。
屋敷を所有したのは歴代でノリス家とワッツ家の2家族のみである。
ウィリアム・ノリスが大ホールと立派な応接室を建てた。
エドワード・ノリスは1568年に跡を継いだが、彼はカトリック系の神父を匿っていたことを密告されている。
この頃から緑色のベッドルームから隠し梯子を通じて神父を匿っていた秘密の部屋があったとされている。
1795年にノリス家は邸宅を奴隷業、植民地開拓で財を成したリチャード・ワットに売った。
この頃にはスピーク・ホールは老朽化が少し進んでいたが、19世紀にゆっくりと改築が行われた。
最終的にはまだ若いアデレード・ワットが跡を継ぐことになった。
彼女の父が30歳の若さで亡くなったことから非常に幼い段階での引き継ぎとなったが、
彼女が1921年に死ぬまでスピーク・ホールを守った。
アデレードは子供がいなかったため、彼女の死後はノリス家の子孫に邸宅を継いで欲しいと願っていた。
しかし20世紀頭に近隣に空港(現在のリヴァプール・ジョン・レノン空港)ができたため、
他にも開発が進んだら住民にとって迷惑になるかもしれないと思い、
ノリス家が継ぎたくなければナショナルトラストに寄贈するとした。
結果的に物事はそのように進み今に至る。
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ここのガーデンのブルーベルはとても素晴らしいので、是非訪れて欲しいナショナルトラストです。
毎年ブルーベルは5月の第1週頃が見頃ですので、まさにそろそろですね。