2021-03-31

トリプルレモンスコーンと「おひとり様スコーンホルダー」

 先日のイースタートライフルのティータイムでは、

スコーンも楽しみました。



イースターカラーの黄色いスコーン



生地にレモン果汁、レモンの皮を入れ、

そしてスコーンの上にはちみつ漬けレモンをトッピングした

トリプルレモンスコーン




そして、おひとり様スコーンホルダー

イースターらしく水仙のお花が刺繍されています。




反対側にも✨




可愛い~(^▽^)/

こちらは昨年の英国展でスコーンホルダーを作って頂いた akicoffee3458 さんの作品です。




スコーンを冷めにくくしてくれるスコーンホルダー。

1つだけのスコーンでも、このおひとり様スコーンホルダーで温かく美味しく頂けますね。




レモンの酸味が美味しいスコーンでした。

レモンカードで追いレモンも良いかも…




イースターサンデーまであと少し。







2021-03-27

イースタートライフル

 緊急事態宣言解除に合わせて、本当に本当に久しぶりに友人と会いました。

どこで会うか悩み、結局我が家で会う事に。

ダイニングテーブルのはす向かいに座り、マスク会食です。

買ってきてくれた美味しいカンパーニュに

ベーコンとチェダーチーズと自家製バラジャムをサンドして

フライパンにバター多めでホットサンド風に焼いて。

(写真は撮り忘れましたが・・・)

美味しいランチの後、イースター気分先取りに

イースタートライフルを頂きました。




こちら、とっても簡単トライフルなんです。

作り置きお菓子(?)でほぼ作りました。

グラスの底にアガーで作ったオレンジゼリーを入れ、

前日からテーブルに出しておいた、以前焼いて冷凍していたカップケーキを崩して入れ、

電子レンジで作った簡単カスタードと人参ビスケットを入れ、

ホイップした生クリーム、ウサギのビスケット、お花のメレンゲ、レモンジャムでデコレーション。



お気づきかもしれませんが、オンライン英国展で予備用に作ったビスケットを多用しております。


ここでちょっと謝罪させてください。

オンライン英国展で販売しましたイースタービスケット缶のビスケットが割れていたというメールを頂きました。

大変申し訳ございません。

ウサギさん・・・、手・足・しっぽ、割れにくいようにレシピを工夫したのですが、

ご購入下さった皆さま、申し訳ございませんでした。




春めいてきております週末ですが、

皆さま、まだまだご自愛くださいませ。






2021-03-26

National Trust* Book of Scones ~Maple and Walnut Scones~《10/50》

 ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland




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さて、本日のスコーンは・・・

(10)Maple and Walnut Scones

~メープル&ウォールナッツスコーン~




材料はセルフレイジングフラワー、グラニュー糖、バター、

ウォールナッツ、牛乳、メープルシロップ、粉糖の7種類。




「メープルとクルミは、パンやケーキ、ファッジなどでも見られる伝統的な組み合わせ。もちろんスコーンでも!」




ここ最近のスコーン、使う粉類の量が多いですね。

巨大サイズです。

焼きあがったスコーンにメープル風味のアイシングをたっぷり。




そのまま何もつけずに頂きましたが、優しい甘さとクルミの食感がホッとします。

~感想~
まずアイシングをかける前の状態の焼きたてを一口頂きましたが、美味しい~。
でも、メープル風味のアイシングをかけ、再度軽く温め直したら、さらに美味しい~!
安定の組み合わせでソフトな食感も食べやすいスコーンでした。
190℃で27分
また作りたいスコーンになりました。





そして、今回のナショナルトラストプロパティーは


(画像はNational Trust からお借りしました)
 
***

歴史上の職人の中でトーマス・チッペンデール以上に名前をバカにされた人はいただろうか。

彼は1718年に生まれ、タンス職人としてその名は全国に広まった。

しかし、20世紀に入るとその知名度が仇となり名前で弄ばれるようになる。

1943年にウォルト・ディズニーが2匹のイライラするリスのキャラクター、チップとデール(Chip ‘n’ Dale)を創り、名前が似ていることからしばしばトーマスの名前はバカにされる。

続いて、チッペンデールズという男性ストリップグループが1979年に結成された。

この名前の由来は彼らが活動を始めたナイトクラブの家具が主にトーマスが作製した物であったからである。

 

チッペンデールはその生涯で26軒の邸宅のデザインに携わっていたが、ここノステルの豪邸もその中の一つである。

世界中にはおよそ700ほどの彼の作製した家具があると言われているが、驚くことにそのうちの120個はここに置かれている。

元の建物は12世紀に聖オズワルド郷に贈呈された物であった。

修道院などの組織的な解体に伴いここの土地も売りに出され、さまざまな持ち主を経て1654年にウィン家のものになった。

準男爵であったオズワルド郷の血脈のウィン家は現在でも続いている名家であり、ノステル邸をナショナル・トラストに1953年に譲渡した。

 

1722年にサー・ローランド・ウィンが跡を継ぎ、その際に邸宅を新しく建立することにした。

非常に長い建設期間を経て出来上がったこの豪邸が、今現在私たちが見ることのできる物である。

サー・ローランドに仕えていたジェームズ・ペインが当初は監督し建設作業に当たっていたが、当主が変わった時に雰囲気を変えたいと現場監督をロバート・アダムに引き継がせた。

ロバートがチッペンデールに家具の製作を依頼し天蓋やカーテン、カーペットなどまで幅広い装飾を一任した。

チッペンデールがどう思うかはわからないが、あるガイドさんは彼のことを現代のローレンス・スルーレン・ボーウェン(日本でいう大改造劇的ビフォーアフターの匠)と例えている。


***

偉大な匠なのに、名前で苦労をするなんて・・・。

ナショナルトラストの立派な建物には素晴らしいアンティーク家具が多く保存されています。

丁寧に使われ、大切に保存されて今に受け継がれているのですね。

こちらも昔から愛されているクラシカルな組み合わせのスコーン。




巨大なスコーン




次回は4/2(金)~Hot Cross Scones~《50/50》



 






2021-03-24

スキレットでホットクロスバンズ

今年のイースターサンデーは4月4日。


スコーンばかりじゃなくイースターらしいお菓子も焼いていますよ。


ということでスキレットを使ってホットクロスバンズを焼きました。




ブラックなバーレイと合わせて。





イースターエッグもバーレイの包装紙でラッピングしてみました。




紅茶もイギリスのスーパー「ウェイトローズ」で以前見つけた

ブラックな RARE TEA Co.を合わせて。

ちょっと和風な柄が素敵です&美味しいです!





たまにはクールなイースターも良いかもしれませんね。












2021-03-19

National Trust* Book of Scones ~Ulster Scones~《9/50》

ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland




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さて、本日のスコーンは・・・

(9)Ulster Scones

~アルスタースコーン~




Ulster アルスターとはアイルランド北東部の地方の名前。




材料は全粒粉、強力粉、重曹、砂糖、有塩バター、

ドレンチェリー、バターミルク、卵、牛乳、の9種類。


レシピではドレンチェリーでもサルタナレーズンでもどちらでも構わないとありましたので、

今回はドレンチェリーを使ってみました。




「アルスターのパン屋さんではスコーンもティーブレッドもソーダブレッドも
異なった形、異なったサイズで、イギリスのその他の地域では目にすることはありません」

という事で、私も三角にカット。




今、この記事を書いていて気が付いたのですが、

私、重曹じゃなくてベーキングパウダーを使ってました!

だからこんなにも色白なスコーンになってしまったのかもしれません💦

皆さんは重曹を使ってみて下さいね。




そしてバターミルク。

バターを製造する際、牛乳からバターにならなかった液体をバターミルクと言います。

私はこの濃縮タイプのバターミルクを使いましたが、

お手軽には、牛乳1:ヨーグルト3で合わせたものを代用しても良いですね。





~感想~
全粒粉の深い味わいとバターミルクのリッチでクリーミーさ、
そこにドレンチェリーの甘さが加わり、楽しい食感でした。
個人的にはナイフでカットする形よりも
丸い抜き型のオーソドックスな形が好みなので、次回は丸型で成形したいと思います。
寒さの厳しいアイルランドで食べられているのね…と
懐かしい記憶を呼び起こし、ひとりのティータイムを楽しみました。
220℃で17分。
サルタナでも作ってみたいと思います。




ひとりのティータイムを彩ってくれるのは

こんな「tea for one」のおひとり様用ティーポット&ティーカップ。

ヴィクトリア&アルバート美術館のセットです。





そして、今回のナショナルトラストプロパティーは


(画像はNational Trust からお借りしました)

***

ナショナル・トラストの所有物の中で唯一スコーンに見えるのが

ここ、ジャイアンツ・コーズウェイです(残念ながら、私が最初にこの説を提唱した)

 

コーズウェイに纏わる最も有名な巨人の逸話としてはフィン・マックールの話がある。

彼は北アイルランド岸に住んでいたのだが、

スコットランドにいるライバルのベナンドナと戦うためにそこまでの橋を架けた。

 

フィンがスコットランドに渡った後しばらくしてベナンドナを見つけたが、

思っていた以上の彼の巨体に怖気付き、妻のウーナの所まで逃げ帰り失敗を犯してしまったことを伝えた。

妻は急いでフィンを赤ちゃんの格好に着替えさせ、ふたりの息子オイシンの揺り籠に隠した。

その瞬間にベナンドナはフィンたちの家に戦いを求めて怒鳴り込んできた。

 

ウーナはベナンドナに旦那は間もなく帰ってくることを伝えた。

徐々にベナンドナがイライラしてきた時にウーナはふたりの赤ちゃんをベナンドナに紹介した。

赤ちゃんを一瞥したベナンドナは、赤ちゃんの大きさから父であるフィンの巨躯を想像し恐れ慄いた。

すぐに帰路についたベナンドナはフィンが追ってこないようにコーズウェイをぼろぼろにした。

 

他にもたくさんの小話がある。

愛しの人たちに会いに行くためにフィンが道を作ったり、

大急ぎで帰宅するために巨大なラクダを乗りこなしたり、といった話が残っている。

これらの話は1700年ごろのツアーガイドの台本の一部としても残っている。

 

コーズウェイに残っている物だけでも十分にいろいろ面白い話がある。

自然の岩壁にある玉座は願い事が叶う椅子として有名だ。

アルゼンチンのユーズチームのメンバーが全員この椅子に腰かけたところ、

見事ミルク・カップで優勝を果たしたとされる実話が残っている。

他にも巨人のブーツ、巨人のうちわなどなど盛りだくさんだ。


***

ジャイアンツコーズウェイは、行きたいと思いながら行けなかった場所です。

この変わった六角形の石?岩?で出来た海岸線は、日本のどこかにもあると聞いたことが有ります。

いつか行ってみたいですね。




荒々しいジャイアンツコーズウェイとは打って変わって

ラブリーなアルスタースコーン。




三角なスコーン











2021-03-17

イースターのビスケット缶、納品しました!

オンライン英国展のイースターのビスケット缶の納品が完了しました!




予定数より多くなり、汗をかきましたが

無事出来上がりホッとしました。




大量に出来たビスケット缶、

記念に激写(笑)。



ビスケットとメレンゲ、併せて約1000個!




1つ1つは小さいのですが、

焼いても焼いても終わらない・・・




でも、必ずゴールはあるのですね。









ご購入下さった皆さま、

もうすぐお手元に届くと思いますので、お楽しみにさなって下さいね。


***


本日3月17日はアイルランドの祝日である

セントパトリックデー。

今年はきっと静かに緑色にお祝いしているでしょうね。













2021-03-12

National Trust* Book of Scones ~Honey, Ginger and Sunflower Scones~《8/50》

久しぶりのオンラインレッスンが無事終了しました。

当日画面越しにお会いした皆さん、

残念ながら当日はお会い出来ませんでしたが動画をお申込み下った皆さん、

是非お送りしたスペルト小麦でスコーンを作ってみて下さいね。

そしてアールグレイスコーンも!

レッスンのご感想のメールを頂いておりますが、

ただ今「オンライン英国展」のビスケット缶の準備に追われております。

週明けにはゆっくりお返事させて頂きますので

よろしくお願いいたします。

事前に想定していた倍以上のビスケット缶を作ることになりまして・・・。

これはまた次のオンラインレッスンの時にでも。

心を込めて手作りしますので、もうしばらくお待ちくださいませ。


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ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!


~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~

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National Trust 

 Book of Scones

50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History

Sarah Clelland




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さて、本日のスコーンは・・・

(8)Honey, Ginger and Sunflower Scones

~ハニージンジャーサンフラワースコーン ~




材料は薄力粉、ベイキングパウダー、砂糖、ジンジャーパウダー、バター、

生姜、ひまわりの種、ハチミツ、卵、牛乳、の10種類。

伝わるでしょうか・・・、ものすごく分厚くて大きいです。



焼く前もこんな感じ!

レシピでは10個取れるはずだったのですが、7個半になってしまいました。

私が分厚くし過ぎたのでしょうか・・・。




「スパイシーでホットなジンジャーと、ひまわりの種のざくざく食感が良い
このスコーンは、バターを付けると最高!お好みでハチミツを追加しても」

ひまわりの種のざくざく食感を味わうには、もう少し多めでも良いかもしれませんね。




とにかく大きい!

~感想~
今までで一番ビッグなスコーンでした。
ジンジャーのスパイシーさがほどよく、ハチミツの優しい甘さとよく合っていました。
粉の量が多いので、ひまわりの種ももっと多くても良いと思います。
サイズが大きいので焼き時間もレシピより長めにしました。
190℃で26分。
バターとの相性も良かったです。





そして、今回のナショナルトラストプロパティーは


(画像はNational Trust からお借りしました)

***
 

この邸宅の素晴らしさはその建物がではなく、その歴史に隠されている。

ここはサー・アイザック・ニュートンの出生地であり、また彼の生涯の大半を過ごした場所である。

アイザックの父は彼が生まれる前に亡くなり、

母親は妊婦である数ヶ月間、未来への不安を抱えながら過ごしていた。

もし男の子が生まれてきたら彼が邸宅を引き継ぎ、母子共にウールストルプに居続けれるが、

もし女の子が生まれてきたら家は他人に受け継がれ、母子はどこか親戚の家を頼って出て行くことになっていたからだ。

こんな事情から、おそらくアイザックが生まれでた時には母親は天にも昇る心地だったであろう。

 

彼はインドア派な少年で農業には一切の興味を示さなかったため、

ボーディングスクールに送り飛ばされ、そのままケンブリッジ大学へと進学した。

1665年にケンブリッジにも疫病が流行った時アイザックはウールストルプに亭主として帰り、そこで幾つかの偉業を成し遂げた。

1687年に”Philosophie Naturalis Principia Mathematica”として出版するまでは世間には発表しなかったが、

光や重力などに関する科学的思考を深めていった。

かの有名な重力に関する学説はここに載っている。

 

りんごが頭に降ってきたから重力に気づいたとされるのは完全な都市伝説である。

ウールストルプでリンゴがなぜまっすぐ下に落ちるのかを考えた時、彼は十分に離れた安全な箇所から観察していた。

いまだにそのリンゴの木は建物のすぐそばに植えられている。

1816に一度倒れてしまったが、その後再び根を張ることに成功した。

今では世界中にその種子から育ったリンゴの木が存在しており、ニュートンの偉業は残り続けている。


***


ケンブリッジのカレッジの建物脇にもニュートンの例の木が有ったような気がしますが、

こちらが本物なのですね。

いまだにそのリンゴの木が生きながらえているという。

ニュートンが見た景色を、現代の私達も同じように見る事が出来るのですね。

イギリスらしいお話です。




ブランチにもティータイムにも、どちらでもぴったりのスコーンでした。





分厚くて大きなスコーン





次回は3/19(金)~ Ulster Scones~《9/50》