先日のイースタートライフルのティータイムでは、
スコーンも楽しみました。
イースターカラーの黄色いスコーン
生地にレモン果汁、レモンの皮を入れ、
そしてスコーンの上にはちみつ漬けレモンをトッピングした
トリプルレモンスコーン
先日のイースタートライフルのティータイムでは、
スコーンも楽しみました。
イースターカラーの黄色いスコーン
生地にレモン果汁、レモンの皮を入れ、
そしてスコーンの上にはちみつ漬けレモンをトッピングした
トリプルレモンスコーン
緊急事態宣言解除に合わせて、本当に本当に久しぶりに友人と会いました。
どこで会うか悩み、結局我が家で会う事に。
ダイニングテーブルのはす向かいに座り、マスク会食です。
買ってきてくれた美味しいカンパーニュに
ベーコンとチェダーチーズと自家製バラジャムをサンドして
フライパンにバター多めでホットサンド風に焼いて。
(写真は撮り忘れましたが・・・)
美味しいランチの後、イースター気分先取りに
イースタートライフルを頂きました。
お気づきかもしれませんが、オンライン英国展で予備用に作ったビスケットを多用しております。
ここでちょっと謝罪させてください。
オンライン英国展で販売しましたイースタービスケット缶のビスケットが割れていたというメールを頂きました。
大変申し訳ございません。
ウサギさん・・・、手・足・しっぽ、割れにくいようにレシピを工夫したのですが、
ご購入下さった皆さま、申し訳ございませんでした。
ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!
~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~
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National Trust
Book of Scones
50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History
Sarah Clelland
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さて、本日のスコーンは・・・
(10)Maple and Walnut Scones
~メープル&ウォールナッツスコーン~
歴史上の職人の中でトーマス・チッペンデール以上に名前をバカにされた人はいただろうか。
彼は1718年に生まれ、タンス職人としてその名は全国に広まった。
しかし、20世紀に入るとその知名度が仇となり名前で弄ばれるようになる。
1943年にウォルト・ディズニーが2匹のイライラするリスのキャラクター、チップとデール(Chip ‘n’ Dale)を創り、名前が似ていることからしばしばトーマスの名前はバカにされる。
続いて、チッペンデールズという男性ストリップグループが1979年に結成された。
この名前の由来は彼らが活動を始めたナイトクラブの家具が主にトーマスが作製した物であったからである。
チッペンデールはその生涯で26軒の邸宅のデザインに携わっていたが、ここノステルの豪邸もその中の一つである。
世界中にはおよそ700ほどの彼の作製した家具があると言われているが、驚くことにそのうちの120個はここに置かれている。
元の建物は12世紀に聖オズワルド郷に贈呈された物であった。
修道院などの組織的な解体に伴いここの土地も売りに出され、さまざまな持ち主を経て1654年にウィン家のものになった。
準男爵であったオズワルド郷の血脈のウィン家は現在でも続いている名家であり、ノステル邸をナショナル・トラストに1953年に譲渡した。
1722年にサー・ローランド・ウィンが跡を継ぎ、その際に邸宅を新しく建立することにした。
非常に長い建設期間を経て出来上がったこの豪邸が、今現在私たちが見ることのできる物である。
サー・ローランドに仕えていたジェームズ・ペインが当初は監督し建設作業に当たっていたが、当主が変わった時に雰囲気を変えたいと現場監督をロバート・アダムに引き継がせた。
ロバートがチッペンデールに家具の製作を依頼し天蓋やカーテン、カーペットなどまで幅広い装飾を一任した。
チッペンデールがどう思うかはわからないが、あるガイドさんは彼のことを現代のローレンス・スルーレン・ボーウェン(日本でいう大改造劇的ビフォーアフターの匠)と例えている。
今年のイースターサンデーは4月4日。
スコーンばかりじゃなくイースターらしいお菓子も焼いていますよ。
ということでスキレットを使ってホットクロスバンズを焼きました。
ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!
~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~
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50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History
Sarah Clelland
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さて、本日のスコーンは・・・
(9)Ulster Scones
~アルスタースコーン~
ナショナル・トラストの所有物の中で唯一スコーンに見えるのが
ここ、ジャイアンツ・コーズウェイです(残念ながら、私が最初にこの説を提唱した)。
コーズウェイに纏わる最も有名な巨人の逸話としてはフィン・マックールの話がある。
彼は北アイルランド岸に住んでいたのだが、
スコットランドにいるライバルのベナンドナと戦うためにそこまでの橋を架けた。
フィンがスコットランドに渡った後しばらくしてベナンドナを見つけたが、
思っていた以上の彼の巨体に怖気付き、妻のウーナの所まで逃げ帰り失敗を犯してしまったことを伝えた。
妻は急いでフィンを赤ちゃんの格好に着替えさせ、ふたりの息子オイシンの揺り籠に隠した。
その瞬間にベナンドナはフィンたちの家に戦いを求めて怒鳴り込んできた。
ウーナはベナンドナに旦那は間もなく帰ってくることを伝えた。
徐々にベナンドナがイライラしてきた時にウーナはふたりの赤ちゃんをベナンドナに紹介した。
赤ちゃんを一瞥したベナンドナは、赤ちゃんの大きさから父であるフィンの巨躯を想像し恐れ慄いた。
すぐに帰路についたベナンドナはフィンが追ってこないようにコーズウェイをぼろぼろにした。
他にもたくさんの小話がある。
愛しの人たちに会いに行くためにフィンが道を作ったり、
大急ぎで帰宅するために巨大なラクダを乗りこなしたり、といった話が残っている。
これらの話は1700年ごろのツアーガイドの台本の一部としても残っている。
コーズウェイに残っている物だけでも十分にいろいろ面白い話がある。
自然の岩壁にある玉座は願い事が叶う椅子として有名だ。
アルゼンチンのユーズチームのメンバーが全員この椅子に腰かけたところ、
見事ミルク・カップで優勝を果たしたとされる実話が残っている。
他にも巨人のブーツ、巨人のうちわなどなど盛りだくさんだ。
オンライン英国展のイースターのビスケット缶の納品が完了しました!
久しぶりのオンラインレッスンが無事終了しました。
当日画面越しにお会いした皆さん、
残念ながら当日はお会い出来ませんでしたが動画をお申込み下った皆さん、
是非お送りしたスペルト小麦でスコーンを作ってみて下さいね。
そしてアールグレイスコーンも!
レッスンのご感想のメールを頂いておりますが、
ただ今「オンライン英国展」のビスケット缶の準備に追われております。
週明けにはゆっくりお返事させて頂きますので
よろしくお願いいたします。
事前に想定していた倍以上のビスケット缶を作ることになりまして・・・。
これはまた次のオンラインレッスンの時にでも。
心を込めて手作りしますので、もうしばらくお待ちくださいませ。
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ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!
~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~
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50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History
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さて、本日のスコーンは・・・
(8)Honey, Ginger and Sunflower Scones
~ハニージンジャーサンフラワースコーン ~
この邸宅の素晴らしさはその建物がではなく、その歴史に隠されている。
ここはサー・アイザック・ニュートンの出生地であり、また彼の生涯の大半を過ごした場所である。
アイザックの父は彼が生まれる前に亡くなり、
母親は妊婦である数ヶ月間、未来への不安を抱えながら過ごしていた。
もし男の子が生まれてきたら彼が邸宅を引き継ぎ、母子共にウールストルプに居続けれるが、
もし女の子が生まれてきたら家は他人に受け継がれ、母子はどこか親戚の家を頼って出て行くことになっていたからだ。
こんな事情から、おそらくアイザックが生まれでた時には母親は天にも昇る心地だったであろう。
彼はインドア派な少年で農業には一切の興味を示さなかったため、
ボーディングスクールに送り飛ばされ、そのままケンブリッジ大学へと進学した。
1665年にケンブリッジにも疫病が流行った時アイザックはウールストルプに亭主として帰り、そこで幾つかの偉業を成し遂げた。
1687年に”Philosophie Naturalis Principia Mathematica”として出版するまでは世間には発表しなかったが、
光や重力などに関する科学的思考を深めていった。
かの有名な重力に関する学説はここに載っている。
りんごが頭に降ってきたから重力に気づいたとされるのは完全な都市伝説である。
ウールストルプでリンゴがなぜまっすぐ下に落ちるのかを考えた時、彼は十分に離れた安全な箇所から観察していた。
いまだにそのリンゴの木は建物のすぐそばに植えられている。
1816に一度倒れてしまったが、その後再び根を張ることに成功した。
今では世界中にその種子から育ったリンゴの木が存在しており、ニュートンの偉業は残り続けている。
***
ケンブリッジのカレッジの建物脇にもニュートンの例の木が有ったような気がしますが、
こちらが本物なのですね。
いまだにそのリンゴの木が生きながらえているという。
ニュートンが見た景色を、現代の私達も同じように見る事が出来るのですね。
イギリスらしいお話です。
次回は3/19(金)~ Ulster Scones~《9/50》