ナショナルトラストのスコーンレシピ本、スコーン50種類全部作ってみる!
~⁂◆ひとりで勝手に50スコーンチャレンジ◆⁂~
***************
National Trust
Book of Scones
50 Delicious Recipes and Some Curious Crumbs of History
Sarah Clelland
とうとう最後のスコーンとなりました。
最後のスコーンは
Mulled Scones
モルドスコーン
クリスマスは過ぎてしまいましたが、
スパイスや柑橘の香りが美味しいホットワイン=モルドワインを使ったスコーンです。
@akicoffee3458 さんのおひとり様スコーンホルダーは
こんな大きなイギリスサイズのスコーンも包み込んでくれます。
「自家製のモルドワインでも買ってきたモルドワインでもどちらでもこのスパイシーなスコーンが出来ますよ」
~感想~
最後を飾るスコーンですが、クリスマスなスコーン3種類の中で一番好きなスコーンでした。
サルタナとミックスピールを一晩モルドワインに漬け込みましたが、
サルタナがスパイスの香りと赤ワインを吸い込んで、ふっくら美味しく変身していました。
生地に混ぜ込んで焼くのでアルコール分は飛んでしまいますが、豊かな香りは残ります。
市販のモルドワインでも構いませんが、ルピシアティースクールのイベントにご参加くださった方は
モルドシロップを赤ワインと割ってモルドワインにして作ってみてくださいね。
簡単に作るなら鍋に赤ワイン175mlにお砂糖40g、シナモン・ナツメグなどお好みのスパイス
とオレンジジュース大さじ1を加え温めて完成です。
是非お試しください!
200℃で15分。
そして本日のナショナル・トラストは…
South Foreland Lighthouse (Kent)
***
ここに行くには頑張りが必要だ。
ドーバーのホワイト・クリフ・ビジターセンターから40分ほど歩く必要がある。
日曜日にはシャトルバスも出てたりする。
労力はかかるが、100%満足するだろう。
何世紀もの間灯台はこの崖の上に設置されており、今現存しているものは1840年代に建てられたものだ。
ドーバーの崖の上に設置されているのは
ここから沖に3マイルほどはグッドウィン・サンズと呼ばれる浅瀬が続いているからだ。
グッドウィン・サンズは別名”Shippe Swallower”(船を飲み込むもの)として知られており、
全長10マイルにも及ぶ浅瀬が全て流砂でできているのだ。
2,000隻もの船がそこには沈んでおり、1703年には一つの嵐で50隻もの沈没船が生まれた。
灯台はもともとオイルで点灯していたが1872年に電気が導入されてからは電球で灯っている。
灯台の周りをガイドしてくれたボランティアの方はマーティンという名前で、
ナショナル・トラストのガイドの中でもMVPなんじゃないかと思えるような人物だった。
彼は素晴らしかった。
ドーバー海峡をどのようにして船々が行き来していたかなんかを食い入るように私が話を聞いていた
って話を聞くと、私の気がふれたのかって思うかもしれないが、
彼の話術にはなにか引き込まれるものがあった。
もし私が宝くじにあたったら彼を私の好奇心になんでも答えてくれる専属の付き人として雇いたいくらいだ。
1988年にこの灯台はトリニティ・ハウス(イギリスの灯台を運営する会社)の手によって一度電飾部分などが解体された。
これはナショナル・トラストが勝手に、ある日、灯台の電気をつけて
ドーバー海峡を行き来するフェリーたちが混乱してしまうことをトリニティ・ハウスが危惧したからだ。
徐々に機械類も施設内に戻され、2012年に一度だけ記念日に灯台が点灯された。
話によると、この日は横を通るフェリーたちがみな祝笛を鳴らしてくれたらしい。
なんてすばらしいのだ。
前回は12/24(金)~Stollen Scones ~《47/50》